CG Making Photo Shop LE Painger Classic

Painterの水彩&カスタムパレットについて

私が使っているPainterはCorel Painter Classic 1.0J
そう、かなり初期に出た、レイヤー機能が無いやつです。

PhotoShopやPaint Shop Pro、openCanvasのレイヤー機能に慣れている人から見ればかなり恐ろしい作業環境です。
最近のペインタークラシックはレイヤー機能が確かついてます。

最初はレイヤー機能が無いことに不満たらたらでしたが、慣れてしまった今ではこのソフトの虜。やっぱり、慣れって最重要。

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私はPainter Classicで色を塗るときは「水彩」しか使いません。
ご存知の方も多いと思いますが、Painterの水彩ツールはただ色を塗っただけでは画面にちゃんと塗ったことにならないのです。
目に見えない特殊なレイヤー(自分で操作不可)にかかれているだけで、キャンバス―――つまり、PhotoShopで言う所の背景に定着していないのです。

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図にするとこんな感じでしょうか。

この状態の場合、どんなに普通の「消しゴム」で消しても水彩部分は消えません。
消そうとしても、水彩ツール以外で描いた所しか消えないのです。

水彩部分を消したい場合、「水彩用消しゴム」という専用の消しゴムツールで消します。
「水彩用消しゴム」は水彩でかかれた部分のみを消してくれます。つまり、水彩以外でかかれた部分(線画を含む)が間違って消えることはないのです。

水彩は「乾燥」という作業をして初めてキャンバスに定着します。

水彩は「乾燥」をして、初めて普通の「消しゴム」で消えるようになります。
そして、乾燥後の水彩部分は「水彩用消しゴム」では消えなくなってしまいます
なんというか、ややこしいですね。

買って間もない頃、この仕組みが全くもって分からず、乾燥前の水彩部分を普通の消しゴムで消そうとして「何で消えないんじゃコラー(泣)」とソフトを放棄し、半年くらいPainter Classicに触りもしませんでした。いやー、説明書やヘルプって読まないと駄目ですね。
しかし、Painter Classicの説明書って使いにくいんだよなぁ…と、話がそれました。

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水彩の特徴を更に書くと。

乾燥をした水彩部分に水彩を重ねると、下に塗った部分の色と現在の筆の色が混ざって本当の水彩絵の具やカラーインクで塗ったような表現が出来ます。
何度塗っても下の色が溶け出すことはありません。
何度も色を重ねていくと、色がどんどん沈んでいきます。
やりすぎると色が濁るので要注意。これはアナログのカラーも同じですね。

乾燥をしていない水彩部分に別の色を重ねると、最初は下の色が溶けて混ざるのですが

何度も重ねていくと下の色が現在の色に塗りつぶされます。
不透明水彩やアクリル絵の具で塗った感じに近いと思います。

どっちの塗り方をするかは描く人のお好みで。
今回の場合、後者で行きます。
なぜかというと、Corel Painter Classic 1.0Jの場合、乾燥をしてしまうと色塗り部分と線画部分が一体化してしまい、後々PhotoShopで加工する時に線画を気にしつつ加工をしなければいけないのでちょっと面倒臭いです。
乾燥さえしなければ線画部分と色塗り部分を分ける方法(と言ったら偉そうですが)を見つけたのでやってみようと思います。

最初から最後まで乾燥は一切しません。

乾燥一切無しで塗ることの長所、短所を挙げると

長所

  1. 後々、色を塗った部分と線画を分離できる。
  2. 間違った色を塗っても、上から色をかぶせて塗りつぶすことができる。
  3. 修正する時、わざわざツールを変えず、色を変えるだけでOK
  4. 後々、色を塗った部分と線画を分離できる。
  5. 厚塗りができる。

短所

  1. 上から色をかぶせることができるので、下手をすると上手くいった部分も塗りつぶしてしまうことがある。
  2. 乾燥をしないので、乾燥を繰り返しているデータより若干データが重くなる。
  3. 水彩ならではの淡い重ね塗りが難しい。

こんなもんでしょうか。

はみ出しが苦手な人や、細かい塗りが好きな人には乾燥無し塗りはちょっと大変かもしれません。
はみ出しなんて気にしない、ごりごり行くぜ!!って人向きかも。

さて、塗る時、ツールを変える為にわざわざプルダウンから選択するのは面倒臭いので、カスタムパレットを作ります。

作り方は超簡単。

ツールのこの部分をクリックしつつ、外へ引っ張り出しましょう。

←こんなウィンドウが出てくるので、必要なツールを追加していきます。
私の場合、水彩ツールしか使いません。なので、カスタムパレットはこんな感じ。

さて、準備が出来たらいよいよ色塗りです。

≪線画取り込みと補正・レイヤー化

着彩01≫

*** Vignetta Calle ***
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